(読み)ホウ

普及版 字通 「彷」の読み・字形・画数・意味


7画

[字音] ホウ(ハウ)
[字訓] さまよう・ほのか

[金文]

[字形] 形声
声符は方(ほう)。〔玉〕に「彷徨(はうくわう)なり」とあり、さまよう意。〔荘子、逍遥遊〕「彷徨乎として其の側に爲す无(な)し」、〔大宗師〕「然として塵垢の外に彷徨す」など、〔荘子〕にこの語を好んで用いている。彷は今本の〔説文〕にみえないが、〔文選、甘泉の賦〕の〔李善注〕に〔説文〕を引いて「彷彿(はうふつ)、相ひ似てること(あき)らかならざるなり」という。字はまたに作る。

[訓義]
1. さまよう、たちもとおる。
2. ほのか、にかよう。

[古辞書の訓]
名義抄〕彷徨 タタズム/彷 ヤスラフ・ヲノノク 〔字鏡集〕彷 ヲノノク語彙字条参照。

[熟語]
彷徨彷像・彷彿・彷彷羊・彷

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android