彼方者(読み)あっちもの

精選版 日本国語大辞典 「彼方者」の意味・読み・例文・類語

あっち‐もの【彼方者】

〘名〙
外国の人。また、別世界の人。
浮世草子傾城色三味線(1701)湊「日本の地をはなれて、あっちものとぞなりけり」
あの世の者。死者。また、瀕死(ひんし)の者。
※浮世草子・好色万金丹(1694)三「もはや玉の緒も絶果てて、あっちものとなられけんぞいとしき
敵方の者。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「彼方者」の意味・読み・例文・類語

あっち‐もの【方者】

外国人
「日本の地を離れて、―とぞなりけり」〈浮・色三味線・五〉
あの世の者。死者。また、死ぬと決まった者。
「孫めが親と一緒に、―になりをらうかと悲しさに」〈浄・盛衰記

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