…原始仏教では,戒(シーラśīla)と律(ビナヤvinaya)を分けるのが普通で,律は教団の規則を意味し,男僧250条,尼僧348条の禁制条項を指す。仏滅後の教団で,経典とは別の律蔵として,成文化された。三宝に帰依して,出家した以上,律蔵の受持ちは絶対で,犯せば追放の厳罰を含む,種々の制裁をうけるが,そうした持律精神は,必ずしも出家に限らず,在家信者にも求められるから,律蔵の条項にかかわらぬ,仏教徒の内面性を問うところに,新しい大乗の戒律思想が生まれる。…
…サンスクリットのtripiṭakaの漢訳で,仏教の聖典を経蔵・律蔵・論蔵の3種に分類したときの総称。蔵の原語であるpiṭakaとは,ものを入れる籠のこと。…
※「律蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...