後の月見(読み)のちのつきみ

精選版 日本国語大辞典 「後の月見」の意味・読み・例文・類語

のち【後】 の 月見(つきみ)

① 陰暦九月十三夜の月見八月十五夜中秋の月見に対していう。《季・秋》
俳諧焦尾琴(1701)雅「誹諧題には後の名月と立たるを、後の月見といへば」
江戸時代遊里で八月十五夜などとともに紋日一つ。陰暦九月十三夜に遊客遊女を揚げてともに月見をする風習があった。
浄瑠璃・心中天の網島(1720)下「最前の金で、其方算用合も仕廻、河庄の所へも後の月見の払といふて、四っ百五十め請取ってたもらふしと」

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デジタル大辞泉 「後の月見」の意味・読み・例文・類語

のち‐の‐つきみ【後の月見】

陰暦九月十三夜の月見。八月十五夜の月見に対していう。 秋》

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