後楽園焼(読み)コウラクエンヤキ

デジタル大辞泉 「後楽園焼」の意味・読み・例文・類語

こうらくえん‐やき〔コウラクヱン‐〕【後楽園焼】

水戸徳川家御庭焼き。宝暦年間(1751~1764)に後楽園創始初め楽焼き、のち交趾こうち写しを焼いた。
岡山藩の御庭焼き。正徳年間(1711~1716)に後楽園で創始。俗に色絵備前などとよばれる。

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精選版 日本国語大辞典 「後楽園焼」の意味・読み・例文・類語

こうらくえん‐やき‥ヱン‥【後楽園焼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 御庭焼の一つ。江戸時代、水戸徳川家の江戸中屋敷にある後楽園で焼成された陶器。宝暦年間(一七五一‐六四)に創始され、高台(こうだい)に後楽園製または後楽の円印が押してある。
  3. 御庭焼の一つ。備前の藩主池田綱政によってその後園で始められた陶器。後園を明治に後楽園と改めてからの称。宝永一七〇四‐一一)ごろから素焼の白土に顔彩を施した色備前を焼き、黄白色のオランダ釉(うわぐすり)などを特徴とする。色絵備前。彩色備前。

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