…江戸時代分家は三家,家門,三卿,庶流に分類された。家康の9子義直を初代とする尾張家,10子頼宣を初代とする紀伊家,11子頼房を初代とする水戸家が三家として宗家継承権を有したが,のち8代将軍吉宗の子宗武・宗尹と9代家重の子重好を各々初代とする田安・一橋・清水の三卿もこれに加えられ,その嫡流が本家とともに徳川を称した。家門は家康の次男結城秀康を初代とする越前松平家と秀忠の子保科正之(のち松平を称す)の会津家,庶流は以上の子弟のうち大名となったものをいい,近世までの分家とともに松平を称した。…
※「水戸家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」