改訂新版 世界大百科事典 「後花園院御消息」の意味・わかりやすい解説 後花園院御消息 (ごはなぞのいんごしょうそく) 後花園天皇が皇子成仁親王(後土御門天皇)に贈った教訓の仮名状。1巻。天皇自筆の草案と思われる高倉家旧蔵の《御教訓状》には,末尾に寛正3年(1462)10月の年記があり,時に天皇は譲位2年前の44歳,親王は21歳。内容は,坐作進退を慎むべきこと,言語は音声を穏やかにすべきこと,学問を本とし,公事,詩歌,管弦,書法をも兼修すべきこと,小鳥の愛玩にふけるべからざることなど,皇子にそそぐこまやかな心情を推察することができる。《群書類従》《扶桑拾葉集》所収。執筆者:橋本 義彦 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by