従良(読み)じゅうりょう

精選版 日本国語大辞典 「従良」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐りょう ‥リャウ【従良】

〘名〙
① 主に奈良時代、奴婢など賤民を解放して、良民(りょうみん)とすること。
※東南院文書‐天平勝宝二年(750)二月二六日・太政官符案「上件奴婢等、施奉金光明寺、其年至六十六已上及癈疾者、准官奴婢、依令施行、雖高年、立性恪勤、駈使無違、衆僧矜情、欲従良者、依願令免」
芸妓娼婦などが請け出されて、人の妻・妾となること。また、単に請け出されることをもいう。ねびき。
読本・英草紙(1749)四「『武家の室とならば、生立ある儞(きみ)を恥しむるなり。〈略〉』といひて、従良(ジウリャウ)のことはとりあはず」

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デジタル大辞泉 「従良」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐りょう〔‐リヤウ〕【従良】

上代、賤民を解放し、良民とすること。
芸者娼妓しょうぎなどが請け出されて、人の妻になること。

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普及版 字通 「従良」の読み・字形・画数・意味

【従良】じゆうりよう

身受け。

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