コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

御新造 ゴシンゾ

デジタル大辞泉の解説

ご‐しんぞ【御新造】

ごしんぞう」の音変化。
「長倉の―が意外だと思ったように」〈鴎外・安井夫人〉

ご‐しんぞう〔‐シンザウ〕【御新造】

他人の妻の敬称。古くは、武家の妻、のち富裕な町家の妻の敬称。特に新妻や若女房に用いた。ごしんぞ。
「吉どん。―さんがもう起きなさいって」〈藤村・桜の実の熟する時〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ごしんぞ【御新造】

「ごしんぞう」の転。 「其れから間もなく-様は御亡おなくなり/火の柱 尚江

ごしんぞう【御新造】

武家・富商・上流の町家の妻を敬っていう語。「奥様」に次ぐ格の語。のち一般に、他人の妻を敬っていう語。 「大店の-さん」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

御新造
ごしんぞう

江戸時代、武家あるいは富裕な町家の妻や新妻をよんだ尊敬語。通例「ごしんぞ」と呼び習わされる。江戸時代の風俗事典『守貞(もりさだ)漫稿』(喜田川(きたがわ)守貞著)によれば、旗本や御家人の妻を「奥様」とよぶのに対して、諸大名に仕える家臣の妻を御新造とよび、町家の上流階級の妻や医者の妻も御新造と称した。もとは新婦をいい、「新粧」の転訛(てんか)とされる。これとは別に、家庭の奥深い居間にいるところから、「深窓」の転訛とする説もある。このほかに、「ご」は接頭語で、新しく造ることを意味し、婚礼の前に新婦の居所を新しく造ることから、新婦をよぶようになったとする説や、嫁入りのときに新しく船を造ることから生まれた語とする説など諸説ある。のちには、身分にかかわりなく、一般に他人の妻や若女房をよぶのに用いられるようになった。[棚橋正博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の御新造の言及

【新造】より

…また,〈番頭新造〉は袖留をしたまま姉女郎の身辺を世話する役で〈世話新造〉ともいい,京阪ではこれを〈引舟(ひきふね)〉と称した。なお,江戸時代の武家や町家では妻女を御新造(ごしんぞう)とよぶことがあり,またときには結婚前の少女を新造といった。花魁(おいらん)【原島 陽一】。…

※「御新造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

御新造の関連キーワード機嫌買い御新さんばっか御部屋大店富商内内団亀新造

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android