御名村(読み)ごみようむら

日本歴史地名大系 「御名村」の解説

御名村
ごみようむら

[現在地名]山崎町御名

揖保いぼ川とその支流菅野すがの川の合流点付近に位置し、北は千本屋せんぼんや村・村。天正八年(一五八〇)の石山合戦時に摂津石山本願寺(大坂御坊)籠城の様子を宍粟郡内揖保川流域の一向宗門徒の村々へ書送った正月二八日の丹波守澄忠書状(願寿寺文書)に「五ミやう 川東とう田 川西いかはいせ 石作」とみえる。現在の御名には浄土真宗本願寺派西光さいこう寺がある。同寺は天正二、三年頃の五月四日に長水ちようずい城主宇野祐清から諸公事免許を受けており(「宇野祐清判物」西光寺文書)、宍粟郡内最古級の一向宗寺院である。


御名村
ごみようむら

[現在地名]敦賀市御名

砂流すながり村の東南黒河くろこ川の扇状地上に位置する。応永二七年(一四二〇)三月二八日付片山重信田地寄進状(西福寺文書)に「御名」、大永二年(一五二二)一二月二七日付さ近大郎田地売券(永厳寺文書)に「あわうの御名」とみえ、慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図でも粟生野郷に属す。正保郷帳では一村として高付され、田方三六二石余・畠方二石余。寛文八年(一六六八)小浜藩領より加知山藩領に替わる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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