御土産（読み）オミヤゲ

デジタル大辞泉

お‐みやげ【^▽御土^‐産】

１ 「土産」の尊敬語・美化語。
２ 「土産3」に同じ。「とんだお土産をもらってきた」

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

お‐みやげ【御土産】

1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
2. ① 「みやげ（土産）」をいう尊敬・丁寧語。
   1. [初出の実例]「御みやげに持(もち)よひさし合(あひ)きん物(もつ)のないところを」(出典：黄表紙・即席耳学問（1790）序)
3. ② 迷惑をこうむるようなもらい物の意の「みやげ」に「お」を付けてひやかし半分にいったもの。おみや。
   1. (イ) 結婚する時に、すでに他人の子を宿していること。また、その子ども。御持参(ごじさん)。
      1. [初出の実例]「御みやげはときは御前に手を引かれ」(出典：雑俳・口よせ草（1736）)
   2. (ロ) よそで性病に感染してくること。また、その病気。
   3. (ハ) 子どもどうしで、別れ際にふざけて相手の背中などをぶって言うことば。
      1. [初出の実例]「おみやげ三つに 凧三つ〈略〉背なかをたたいて ポンポンポン」(出典：童謡・おみやげ三つ（1931）〈西条八十〉)

お‐みや【御土産】

1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語。もと女房詞 )
2. ① 「おみやげ（御土産）①」の女性・幼児語。
   1. [初出の実例]「とんけゐんとのなる、御みやかちんまいる」(出典：御湯殿上日記‐文祿四年（1595）八月九日)
3. ② ＝おみやげ（御土産）②
   1. [初出の実例]「忠盛はおみやを添へて拝領し」(出典：雑俳・柳多留‐四三（1808）)

出典　精選版 日本国語大辞典