デジタル大辞泉 「御天気師」の意味・読み・例文・類語 おてんき‐し【▽御天気師】 詐欺師の一。偽金などを路上に落としておき、通行人と二人で発見したように見せかけ、配分しようなどと口実を作ってその通行人の金品とすり替えて逃げ去るもの。晴天の日にするところからいう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「御天気師」の意味・読み・例文・類語 おてんき‐し【御天気師】 〘 名詞 〙 詐欺師の一種。にせ金などを路上に落としておき、通行人と二人で発見したようによそおい、拾った金を預けて信用させ、種々の口実を作ってその通行人の金をまきあげて逃げ去るもの。[初出の実例]「街路(わうらい)で田舎漢(ゐなかもの)の見る前で金包を拾った真似をして二人で内々で折半しやうと約束し、夫(それ)から方々を引摺巡(ひきずりまは)し故(わざ)と拾った金包を田舎漢の手に渡して置いて安心させて女郎屋や料理屋で遊んで挙句が南京賭博で金を巻上げるといふ手が能く流行(はや)るやうだ。お天気師(テンキシ)とか何とか云ふナ」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉鉄道国有) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例