御崎町(読み)みさきまち

日本歴史地名大系 「御崎町」の解説

御崎町
みさきまち

[現在地名]甲府市美咲みさき一―二丁目・朝日あさひ五丁目

手子てこ町の西に続く町人地で、上府中二六町の一町。西の八幡はちまん町との間に挟まれた小規模の東西の通りで、慶安三年(一六五〇)の府中伝馬人足割帳(県立図書館蔵)には三崎みさき町と記されるが、町名は地内にある御崎明神(現御崎神社)に由来する。享和三年(一八〇三)の小間数書上帳(同館蔵)によると北側三九間・南側三五間。人数は寛文一〇年(一六七〇)三三人(「御用留」同館蔵)・宝永二年(一七〇五)三〇人(「上下府中人数覚」同館蔵)・宝暦六年(一七五六)二〇人(「宗門帳人数」同館蔵)


御崎町
みさきちよう

大正一一年(一九二二)四月に成立した現在の室蘭市の町名。絵鞆えとも半島中央部の室蘭湾内側に位置し、北西は室蘭湾に面する。町名の由来は小高い半島が突き出し、岬を形成していたことによる。イトツケレップ・糸付いとつけとよばれたこともあり、木村「蝦夷日記」寛政一〇年(一七九八)一二月二九日条に「イトチケンブ」とみえる。町名成立直前は室蘭区大字札幌通さつぽろどおりの一部と埋立地で、大正一一年四月に室蘭区御崎町となった(「大字廃止及町名番地改称の件」昭和一六年室蘭市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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