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夕張炭鉱 ゆうばりたんこう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

夕張炭鉱
ゆうばりたんこう

北海道夕張市にあった北海道炭礦汽船系の炭鉱。 1890年第1鉱開坑,以後第2鉱,第3鉱,清水沢鉱を開坑したが,主力の第2鉱も 1971年 12月で終掘,その代替として 70年 10月から夕張新2鉱の開発に着工し,72年1月から出炭。別に 70年 10月から夕張市沼の沢区域において夕張新炭鉱の開発に着工,困難な地質条件を克服して 75年6月から営業出炭,78年北炭夕張炭鉱として北海道炭礦汽船から独立した。夕張区域は石狩炭田の南部に位置し,石狩層群のうち登川層と夕張層が発達している。新2鉱区域は登川層が発達し,3番層 (層厚 2.3~2.5m,傾斜4~5°) を採掘した。実収炭量 1000万t,出炭量 57万t,従業員 1290人 (1976) 。新炭鉱区域では夕張層が発達し,平安8尺層 (層厚 2.5~8m) ,10尺上層 (層厚 3.0~7.5m) ,10尺層 (層厚 2.5~3.5m) を稼行。炭層傾斜5~25°,炭質は中粘結性原料炭で硫黄分の少い優良炭。坑口水準+175m,採掘水準-600~-1025m,採掘は地表から 800~900mの処女区域で行われたため,盤圧,湧水,ガス発生など技術上多くの問題が指摘されていたが,81年 10月 16日,夕張新鉱でのガス突出事故で死者 93人を出す惨事を招いた。このため経営が悪化し,同年 12月事実上倒産,翌年 10月閉山し,従業員約 2000人全員が解雇された。

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