御拳(読み)おこぶし

精選版 日本国語大辞典 「御拳」の意味・読み・例文・類語

お‐こぶし【御拳】

〘名〙 (「お」は接頭語)
江戸時代将軍が、冬季江戸近郊へ出て、自ら鷹を拳にとまらせて、鶴などを捕えさせること。
※雑俳・柳多留‐一一二(1831)「御拳(コブシ)も紫となる野のさむさ」
② ①で将軍が捕えた獲物。京都に送り、宮中に献上した。
※雑俳・柳多留‐五三(1811)「御拳の雲井へ届く年の暮」
③ 「さざえ(栄螺)」をいう女房詞。〔女中詞(元祿五年)(1692)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android