御握(読み)おにぎり

精選版 日本国語大辞典 「御握」の意味・読み・例文・類語

お‐にぎり【御握】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 自分の手をにぎりしめることをいう幼児語。
    1. [初出の実例]「手のなるもみぢ お握(ニギ)り上手(じゃうず)」(出典童謡・栞(1920)〈藤森秀夫〉)
  3. 握飯(にぎりめし)をいう丁寧語おむすび。もと、女性・子供の語。
    1. [初出の実例]「義妹の置いて行ったおにぎりを頬張った」(出典:薄明(1946)〈太宰治〉)

御握の語誌

( 1 )古くは「にぎりいひ」と呼ばれていた。材料となる「御飯」が、上代の「いひ」から中古の「こはいひ」を経て、中世には「めし」と呼ばれたように、「おにぎり」も、「にぎりいひ」から「にぎりめし」を経て生じた名称であろう。→「おむすび(御結)」の語誌

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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