御本手(読み)ゴホンテ

精選版 日本国語大辞典 「御本手」の意味・読み・例文・類語

ごほん‐て【御本手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「ごほんで」とも ) 桃山時代から江戸初期にかけて、日本から茶碗などの見本を送り、朝鮮で焼かせた陶器。灰ねずみ色の素地に淡紅色の斑点のあるものを特色とし、茶碗のほかに鉢、皿、香炉などがある。御本。
    1. [初出の実例]「高麗茶碗の内に井戸は至極の物也。〈略〉此外にかさ手、御本手、御蔵手と云もあり」(出典:随筆・嘉良喜随筆(1750頃)一)
  3. ごほんてじま(御本手縞)」の略。
    1. [初出の実例]「桟留島〈略〉赤糸入の立てじまを、俗に奥島といへり。是御本手と云ふ」(出典:万金産業袋(1732)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android