御油村(読み)ごゆむら

日本歴史地名大系 「御油村」の解説

御油村
ごゆむら

[現在地名]氷上町御油

東端を佐治さじ(加古川)が流れ、南は但馬への道で井中いなか村に通じ、西は岩屋いわや(七一八・三メートル)。中世御油庄の遺称地。曹洞宗円通えんつう寺の門前集落。「丹波志」によると村内は南北に分れており、北御油を枝村とする。慶長三年(一五九八)織田信包(柏原藩)領となる。正保郷帳では田高七一三石余・畠高六六石余、芝山あり、日損・水損少しあり。柏原藩領。慶安三年(一六五〇)幕府領、元禄八年(一六九五)柏原藩領となり(柏原藩領知目録)、幕末に至る。


御油村
ごゆむら

[現在地名]清水町御油

真栗まくり村の北、丹生山地東麓に位置する。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では田中たなか七郷(高八二八六・七三石)に含まれる。正保郷帳に村名がみえ、田方二三八石余・畠方六四石。貞享三年(一六八六)福井藩領から幕府領となり、明和元年(一七六四)三河国西尾藩領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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