御猟場(読み)ゴリョウバ

デジタル大辞泉 「御猟場」の意味・読み・例文・類語

ご‐りょうば〔‐レフば〕【御猟場】

皇室専用の狩猟場。

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精選版 日本国語大辞典 「御猟場」の意味・読み・例文・類語

ご‐りょうば‥レフば【御猟場】

  1. 〘 名詞 〙 皇室専用の狩猟場。
    1. [初出の実例]「左に掲ぐる場所に於ては狩猟を為すことを得ず。一、御猟場」(出典:狩猟法(明治三四年)(1901)四条)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「御猟場」の意味・わかりやすい解説

御猟場
ごりょうば

宮内庁が経営管理する狩猟場。正式名は宮内庁猟場で、所管部局は式部職。ヨーロッパ諸国の王室では、外国使臣の接待や、貴顕高官の慰労のために狩猟に招待する風習があったので、わが国でも諸外国と政治、経済、文化の交流が盛んになった1882年(明治15)以来、キジカモノウサギシカイノシシなどの御猟場が各所につくられた。キジ猟場としては習志野(ならしの)(千葉県)、蓮光寺(れんこうじ)(東京都)、カモ猟場としては江戸川筋御猟場(埼玉県)、シカ猟場としては日光(栃木県)、イノシシ・シカ猟場としては天城(あまぎ)(静岡県)、雲ヶ畑(くもがはた)(京都市)など著名な御猟場があったが、大正末年に、皇室の経費節減の主旨で次々に廃止されて農林省の国営猟区に併合された。現在は新浜(しんはま)(千葉県市川市)と越谷(こしがや)(埼玉県)の2か所にカモ猟場があるだけである。

[白井邦彦]

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