御生れ(読み)ミアレ

デジタル大辞泉 「御生れ」の意味・読み・例文・類語

み‐あれ【生れ/×礼】

《「あれ」は生まれることの意》
神または貴人誕生・来臨をいう語。ご生誕。ご来臨。

賀茂かも御生みあれ
賀茂神社異称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御生れ」の意味・読み・例文・類語

み‐あれ【御生・御阿礼】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語。「あれ」は生まれるの意 )
    1. 神が誕生すること。神や貴人がこの世に生まれ出ること。ご誕生。ご降臨。
      1. [初出の実例]「賀茂祭前日、於跡石上神事。号御形(ミヤ)。御阿礼者御生(みむまれ)也」(出典河海抄(1362頃)一二)
    2. みあれまつり(御阿礼祭)
      1. [初出の実例]「人も皆かつらかざしてちはやぶる神のみあれにあふひなりけり」(出典:貫之集(945頃)四)
  2. [ 2 ] ( 御阿礼祭が賀茂神社で行なわれるところから ) 賀茂神社の異称。
    1. [初出の実例]「対の上、みあれに詣で給とて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)藤裏葉)

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