御産所(読み)おさんじょ

精選版 日本国語大辞典 「御産所」の意味・読み・例文・類語

お‐さんじょ【御産所】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 中世、天皇家、将軍家などの産所(さんじょ)として臨時に指定された屋敷
    1. [初出の実例]「女院今夕渡御家保朝臣三条京極新宅云々、是御産所依御卜吉也」(出典中右記‐大治四年(1129)七月九日)

ご‐さんじょ【御産所】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 ) 身分の高い人がお産をする部屋。特に、鎌倉室町時代、将軍家そのほかの高貴の家の産所をいう。
    1. [初出の実例]「御産所、長門江七景遠浜宅也」(出典:吾妻鏡‐文治二年(1186)二月二六日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android