御田扇(読み)おんだおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「御田扇」の意味・読み・例文・類語

おんだ‐おうぎ‥あふぎ【御田扇】

  1. 〘 名詞 〙 伊勢豊受大神宮で使用する扇。本宮高宮月読宮とではその図柄は異なっているが、いずれも稲田に関係ある絵が描いてあるところからいう。
    1. [初出の実例]「しからば重て扇の富士。定めて狩場に住吉の。御田扇(オンダアフギ)の皐月待」(出典:歌舞妓年代記(1811‐15)九中)

みた‐おうぎ‥あふぎ【御田扇】

  1. 〘 名詞 〙 伊勢神宮御田植神事で用いる大きな扇。外宮の場合、本宮、高宮、月読宮とそれぞれ図柄は異なるが、いずれも稲田に関係ある絵が描いてある。おんだおうぎ。《 季語・夏 》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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