デジタル大辞泉
「外宮」の意味・読み・例文・類語
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と‐つ‐みや【外宮】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 皇居以外に設けられた、宮殿。離宮。
- [初出の実例]「是の日に天皇得病(をほむここちそこなひ)たまひて宮(トツミヤ)に還入(かへりおはしま)す」(出典:日本書紀(720)用明二年四月(図書寮本訓))
- [ 2 ] 伊勢神宮の豊受大神宮をいう。げくう。
- [初出の実例]「次に登由宇気(とゆうけの)神、此は外宮(トツミヤ)の度相(わたらへ)に坐す神とまうすものなり」(出典:古事記(712)上(兼永本訓))
げ‐くう【外宮】
- 伊勢神宮の豊受大神宮をいう。祭神は、豊受大神で、穀物の神。とつみや。⇔内宮。
- [初出の実例]「於二建礼門前一大祓、依レ可二明日被一レ奉レ遣二伊勢外宮遷宮神宝使一」(出典:日本紀略‐長保四年(1002)九月六日)
- 「内宮に見へも掛ず、外宮(ゲクウ)ばかりへちょっとまいりて」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)二)
がい‐きゅうグヮイ‥【外宮】
- 〘 名詞 〙 天子が常に住むのとは別の宮殿。離宮。また、天子以外の王侯貴族の宮殿。
- [初出の実例]「天下第一の美人のきこえましましければ、主上〈略〉外宮にひき求めしむるに及で」(出典:平家物語(13C前)一)
- [その他の文献]〔史記‐淮南厲王伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の外宮の言及
【数】より
…中国人は地上における空間分割をまた天に投影して天を区分したのである。前2世紀ころの漢代では,天は北極を中心に,そこからの距離が36度の圏内にある決して沈まない星座を中官(ないしは中宮),その外側を囲み季節によって見え隠れする星座を外官(外宮)とし,外官をさらに四分割するのである。《史記》の東宮,南宮,西宮,北宮,のちの東方宿,南方宿,西方宿,北方宿がそれである。…
【伊勢神宮】より
…三重県伊勢市にある皇大神宮(図1)と豊受(とゆけ)大神宮(図2)の総称。前者を内宮(ないくう),後者を外宮(げくう)といい,両宮を併せて伊勢大神宮,大神宮,二所大神宮などとも呼ばれたが,現在では,神宮を正式の名とし,一般に伊勢神宮と呼ばれている。内宮は天照坐皇大御神,その神体として八咫(やた)鏡を祭り,天手力男(たぢからお)命と,瓊瓊杵(ににぎ)尊の母にあたる万幡(よろずはた)豊秋津姫命を合祀し,別宮10社,摂社27,末社16,所管社30などを併せている。…
【離宮】より
…古くは天皇の出遊のために宮都以外に設けられた宮殿をいう。外宮(とつみや)。〈りぐう〉ともよむ。…
※「外宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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