御福蜈蚣(読み)おふくむかで

精選版 日本国語大辞典 「御福蜈蚣」の意味・読み・例文・類語

おふく‐むかで【御福蜈蚣】

  1. 〘 名詞 〙 中世以来、授福の神として信仰された京都鞍馬寺初寅参りの時、参詣人守り札(ふだ)、福掻き、燧石(ひうちいし)などとともに買い求めた蜈蚣。蜈蚣は毘沙門天多聞天)の使者とする習俗による。後世は、蜈蚣を小判形につくった百足小判(むかでこばん)が売られた。おふく。
    1. [初出の実例]「初寅〈略〉又売生蜈蚣是謂御福蜈蚣」(出典:俳諧・年浪草(1783)春)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む