御船蔵前町
おふなぐらまえちよう
[現在地名]江東区新大橋二丁目
大川(隅田川)沿岸の町屋。深川御船蔵前町とも称した。北は深川八幡旅所門前、西は幕府御船蔵、南は御船手同心屋敷、東は武家地。文政町方書上によれば葛飾郡西葛西領深川村の内だったが、寛文(一六六一―七三)頃より町屋家作が許されて町場となった。宝永二年(一七〇五)三月には船蔵前の通りから表間口を引下げさせたところ、願出があり葭簀張水茶屋ができた。正徳三年(一七一三)より町奉行・代官の両支配となった。元禄八年(一六九五)の検地高一一石余・反別九反余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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