御船蔵前町(読み)おふなぐらまえちよう

日本歴史地名大系 「御船蔵前町」の解説

御船蔵前町
おふなぐらまえちよう

[現在地名]江東区新大橋しんおおはし二丁目

大川(隅田川)沿岸町屋深川御船蔵前ふかがわおふなぐらまえ町とも称した。北は深川八幡旅所ふかがわはちまんたびしよ門前、西は幕府御船蔵、南は御船手同心屋敷、東は武家地。文政町方書上によれば葛飾郡西葛西にしかさい深川村の内だったが、寛文(一六六一―七三)頃より町屋家作が許されて町場となった。宝永二年(一七〇五)三月には船蔵前の通りから表間口を引下げさせたところ、願出があり葭簀張水茶屋ができた。正徳三年(一七一三)より町奉行代官の両支配となった。元禄八年(一六九五)の検地高一一石余・反別九反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android