ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御薗意斎」の意味・わかりやすい解説
御薗意斎
みそのいさい
[没]元和2(1616).12.
安土桃山時代から江戸時代初期の鍼医。名は常心,通称は源吾。正親町天皇,後陽成天皇に仕えて鍼博士となる。御薗流鍼術は小鎚で鍼を徐々に皮下に打入れる方法で,打鍼法と呼ばれる。これは,意斎の先祖で花園天皇の頃の人多田二郎為貞が考案したものといわれ,意斎はその御薗流を世に広めた中興の祖である。
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