御首神社(読み)みくびじんじや

日本歴史地名大系 「御首神社」の解説

御首神社
みくびじんじや

[現在地名]大垣市荒尾町 南瀬古

集落の南部に位置し、祭神平将門。美濃国神名帳にみえる不破郡従三位宇保うほ明神に比定する説があり(不破郡史)、「権記」長保四年(一〇〇二)二月一日条には「美濃国紙屋長上宇保良信」の名がみえる。「新撰美濃志」によれば、藤原秀郷らに討たれた平将門の首を京都に送る途中、その首が獄門を抜けて関東に下ろうとしたため、南宮なんぐう神社(現不破郡垂井町)隼人が神矢を放って射落し、当地に祀って首の社と称し、御頭みこうべ明神社と記す。里伝では「将門の首形を作り、南宮社にて降伏祈祷ありしに、其作りたる首、霊異ありて動揺し、人民を驚かしければ、荒尾村の土中に埋みて祠を立て御首社と名づけし」というが、一説には、将門伝説は江戸期に生じたもので、当社は境内およびその周辺に存在する荒尾古墳群にかかわる古社とされる(不破郡史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典 日本の地域遺産 「御首神社」の解説

御首神社

(岐阜県大垣市荒尾町1283-1)
大垣市景観遺産指定の地域遺産。
御首神社は平将門の首を崇め祀るために創建されたと伝えられる

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

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