徳平古墳(読み)とくひらこふん

日本歴史地名大系 「徳平古墳」の解説

徳平古墳
とくひらこふん

[現在地名]明智町 向町 徳平

西側の向背地から中央盆地に突出する三支丘のうち、中央支丘の頂部平坦地突端に営造された独立墳。町全体を一望にできる景勝の地を占める。県指定史跡。石室正面の墳丘端に、石室の側壁石を利用したと思われる、多数の石を組んで造られた山の神が祀られている。墳丘の頂部は削平され、中央(最奥天井石の上)に陶祖神が建つ。昭和三〇年(一九五五)発掘調査が行われた。墳丘の一部が削り取られているが、石室は山石を用いた横穴式石室で、胴張りのある細長い玄室と、床全面に石を敷いた様相がうかがえる短い羨道を付す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android