忍坂坐生根神社(読み)おしさかにいますいくねじんじや

日本歴史地名大系 「忍坂坐生根神社」の解説

忍坂坐生根神社
おしさかにいますいくねじんじや

[現在地名]桜井市大字忍阪

外鎌とかま山西麓に鎮座し、少彦名すくなひこな命を祀る。旧村社。「延喜式」神名帳城上しきじよう郡の「忍坂坐生根神社大、月次新嘗」に比定。当社は本殿がなく後方みや山を神体とし、拝殿北に「石神」と称して、径四〇センチ、高さ二〇センチ内外の自然石が十数個並べられ、磐座を形成。「三輪流神道深秘抄」に「忍坂宮イクネ大明神、イヅレモ三輪ノ大明神ノ御子神トイヘリ」と記す。天平元年(七二九)生根神戸に租穀一五〇束八把を定め、うち四束が祭神料に充てられた(「大倭国正税帳」正倉院文書)。大同元年(八〇六)大和国内に神封一戸を寄せられ(新抄格勅符抄)、天安三年(八五九)一月二七日従五位下より従五位上に昇叙(三代実録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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