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磐座 いわくら

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磐座
いわくら

「磐」の名称は記紀や風土記(ふどき)にみえ、本来、神のいる場所をたたえる語であった。やがて祭りに際して神の依り代(よりしろ)とされた岩石を特定してさすものと認識されるようになり、さらには石そのものを神体として祭祀(さいし)対象とするようになる。考古学的に磐座が明確になるのは古墳時代以降で、沖ノ島遺跡(福岡県)や、天白(てんぱく)遺跡(静岡県)、三輪山麓の三輪山ノ神遺跡(奈良県)などがあり、巨石の周囲からさまざまな祭祀に用いられた遺物が出土する。[辰巳和弘]
『大場磐雄著「磐座・磐境等の考古学的考察」(再刊限定版、『神道考古学論攷』1971・雄山閣)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の磐座の言及

【磐座・磐境】より

…社殿建築以前の古代祭祀における祭場という説が有力。奈良県桜井市の大神(おおみわ)神社は,現在も社殿がなく三輪(みわ)山を神体とすることで有名であるが,山内の禁足地にたくさんの磐座群がある。また各地の神社に降臨石・影向(ようごう)石などが残っているが,これも磐座の一種である。…

【祭祀遺跡】より

…なお中国の古代文献には,犠牲の血を用いて誓いをたて,載書(盟約書)を埋めたことがみえるが,その遺構(山西省侯馬の東周代の盟誓遺跡)も見つかっている。 神聖な泉や沼沢,神が宿り降臨する岩(たとえば磐座(いわくら)(磐座・磐境)),山(たとえば神奈備(かんなび)山),島などの信仰祭祀にかかわる遺跡・遺構も世界各地で知られている。日本では,奈良県の三輪山,福岡県の沖島が,この種の祭祀遺跡として名高く,祭祀に用いた石製・土製・金属製の模造品(鏡,剣,玉,織機など)など各種の遺物が見いだされており,神道とかかわる祭祀のありかたを示している。…

※「磐座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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