志田力二(読み)シダ リキジ

20世紀日本人名事典 「志田力二」の解説

志田 力二
シダ リキジ

明治・大正期の海馬島開発者



生年
明治3年7月19日(1870年)

没年
大正14(1925)年2月14日

出生地
肥後国下益城郡中山村(熊本県)

学歴〔年〕
小卒

経歴
幼少の頃に父を失い家貧しく、小学校を卒業して農業従事する。18歳の時、北海道利尻島で出稼ぎ漁師となる。明治24年ロシア領となった樺太探検を試み、海馬島(現・ロシア領モネロン島)に漂着。のち同島に漁場を開き、山野を開拓した。38年同志と共にロシア軍の同島上陸を撃退する。その後も開発に従事、のち養狐事業を計画し、大正8年大日本養狐を設立した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「志田力二」の解説

志田力二 しだ-りきじ

1870-1925 明治-大正時代開拓者
明治3年7月19日生まれ。18歳のとき北海道利尻島で出稼ぎ漁師となる。明治24年ロシア領となった樺太(からふと)探検をこころみ,海馬島(現ロシア領モネロン島)に漂着。のち同島に漁場をひらき,山野を開拓した。大正14年2月14日死去。56歳。肥後(熊本県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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