デジタル大辞泉
「忙わしい」の意味・読み・例文・類語
いそがわし・い〔いそがはしい〕【忙わしい】
[形][文]いそがは・し[シク]いかにもあわただしいさま。せわしい。
「お政は、茫然としていたお勢の袖を―・く曳揺かして」〈二葉亭・浮雲〉
[派生]いそがわしげ[形動]いそがわしさ[名]
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いそがわし・いいそがはしい【忙】
- 〘 形容詞口語形活用 〙
[ 文語形 ]いそがは
し 〘 形容詞シク活用 〙 ( 第三者的な立場から見て ) せわしい感じである。するべきことが多くて落ちつかない様子である。また、目的をできるだけ短時間で達成しようとしているようである。- [初出の実例]「軍事忙(イソガハシク)迫む」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)六)
- 「鶏鳴(けいめい)又いそがはし」(出典:平家物語(13C前)七)
- 「お政は、〈略〉お勢の袖を匆(イソガ)はしく曳揺(ひきうご)かして」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
忙わしいの語誌
( 1 )平安時代には漢文訓読系の文に見られ、和文では「いそがし」が使われている。
( 2 )意味的には「いそがし」が主体の実際の状況を示すのに対し、「いそがわしい」は第三者の視点から主体の様態を表現する。
忙わしいの派生語
いそがわし‐が・る- 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
忙わしいの派生語
いそがわし‐げ- 〘 形容動詞ナリ活用 〙
忙わしいの派生語
いそがわし‐さ- 〘 名詞 〙
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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