念仏尺(読み)ネンブツジャク

デジタル大辞泉 「念仏尺」の意味・読み・例文・類語

ねんぶつ‐じゃく【念仏尺】

近世以前用いられた竹尺の一。曲尺かねじゃくより4厘長い。近江おうみ国の伊吹山から発掘された念仏塔婆に刻まれた尺度に拠るところからの称といわれる。

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精選版 日本国語大辞典 「念仏尺」の意味・読み・例文・類語

ねんぶつ‐じゃく【念仏尺】

  1. 〘 名詞 〙 ( 近江国滋賀県)伊吹山から発掘された念仏塔婆に刻まれた尺度に模したところからという ) 工匠の用いた竹尺の一つ一尺曲尺(かねじゃく)の一尺二厘二毛に当たるもの。
    1. [初出の実例]「竹尺は京の六条にて作る念仏尺と云ふ者最精好なり〈略〉工匠の鉄尺に比すれば七釐長し」(出典:本朝度量権衡攷(1835頃)本朝度攷)

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