念念(読み)ネンネン

デジタル大辞泉 「念念」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ねん【念念】

仏語。一瞬間。刹那刹那せつなせつな。時々刻々。
一つ一つの思い。種々の考え。
「われらが心に―の欲しきままに来たり浮かぶも」〈徒然・二三五〉

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精選版 日本国語大辞典 「念念」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ねん【念念】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「念」は[梵語] kṣaṇa の音写「刹那」の訳。時の極少の意。「に」を伴って副詞的にも用いる ) 仏語。一刹那一刹那。一瞬間。時々刻々。
    1. [初出の実例]「風連持鼓動而無主、明念念連持而無主即如一レ風」(出典:維摩経義疏(613)方便品第二)
    2. 「その来たる事すみやかにして念々の間にとどまらず」(出典:徒然草(1331頃)七四)
    3. [その他の文献]〔顔氏家訓‐帰心〕
  3. ( 「念」は念仏の意 ) 仏語。心に阿彌陀仏を念ずる、または口にとなえる、その一遍一遍の念仏。
    1. [初出の実例]「一心に御名を称すれば、念々中にことごとく八十億劫罪滅す」(出典:空也和讚(12C後か))
  4. 一つ一つの思い。いろいろの思い。
    1. [初出の実例]「秋情念念無他計、只仰罇前面暫紅」(出典:菅家文草(900頃)五・秋日陪源亜相第餞安鎮西)

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普及版 字通 「念念」の読み・字形・画数・意味

【念念】ねんねん

一念ごとに。

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