思ひ止む(読み)オモイトドム

デジタル大辞泉 「思ひ止む」の意味・読み・例文・類語

おもい‐とど・む〔おもひ‐〕【思ひ▽止む】

[動マ下二]
1 思い切る。あきらめる。
「いみじからむ過ちを、さしあたりて見つけたりとも、えとがめ―・むべうもあらず」〈夜の寝覚・三〉
2 深く考える。
「物をいたう―・めたりし心に」〈源・夕霧〉
3 心に残るようにする。心にとめる。
「つどへる方々の中に、かの折の心ざしばかり―・むる人なかりしを」〈源・玉鬘〉

おもい‐や・む〔おもひ‐〕【思ひ▽止む】

[動マ四]思いとどまる。あきらめる。
「身の上になりては、え―・むまじきわざなりけり」〈狭衣・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「思ひ止む」の意味・読み・例文・類語

おもい‐とど・むおもひ‥【思止・思留】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. ① あるところまでで考えることをやめる。することを断念する。おもいとむ。
    1. [初出の実例]「かへすがへすあるまじき事に、わが御心にもおぼせど、かうまでうち出で給へれば、えおもひとどめ給はず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)浮舟)
  3. ② ( 思留 ) 心にいつまでも残るようにする。忘れないよう心にとめる。おもいとむ。
    1. [初出の実例]「人がらのいたうしづまりて、ものをいたうおもひとどめたりし心に」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)

おもい‐や・むおもひ‥【思止】

  1. 〘 他動詞 マ行四段活用 〙 相手への思慕をあきらめたり、こうしようと決心したことをやめたりする。思いとどまる。思いきる。
    1. [初出の実例]「人はよし念息(おもひやむ)とも玉鬘(たまかづら)影に見えつつ忘らえぬかも」(出典:万葉集(8C後)二・一四九)
    2. 「御祈りをさへ、せさせて、この事、思やませたてまつらむと」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)

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