怠け者の節供働き(読み)なまけ者のせっくばたらき

ことわざを知る辞典 「怠け者の節供働き」の解説

怠け者の節供働き

ふだん怠けている人に限って、他人が休んでいる時期に忙しそうに働く。

[使用例] この十連休は一歩も外へ出ず、資料カードの整理に没頭した。などと書くといかにも勤勉なようだが、こっちは年がら年中無休のように見えてそのじつ毎日のんべんだらりの三百六十五連休、世の中が静まりかえっているときにすこし働いてみせないと恰好がつかないのである。つまり怠け者節句働きというやつだ[井上ひさし*日本亭主図鑑|1975]

[解説] 「怠け者」は「不精者」や「物ぐさ者」のほか、各地でさまざまな言い方があります。昔は、節供の日は物忌みの日であり、働くことを慎んだから、本来は世間習慣に逆らって働く人への非難嘲笑をこめた表現でした。しかし、現代では、自嘲言い訳として用いられる傾向があります。

〔異形〕横着者の節供働き/のらの節供働き/成らず者の節供働き

英語〕Idle folk have the least leisure.(怠け者がいちばん暇がない)

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

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