精選版 日本国語大辞典 「怠・惰」の意味・読み・例文・類語
おこた・る【怠・惰】
[1] 〘他ラ五(四)〙
① しなくてはならない事をしないで、なまける。精を出さないでいる。
② 油断する。注意を払わないでいる。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「今よりは疎からず、あなたなどにも物し給て、をこたらんことは、おどろかしなども物し給はんなん」
③ いい加減にして、過失をおかす。あやまりをおかす。
※栄花(1028‐92頃)浦々の別「身づからおこたると思ひ給ふる事侍らねど、さるべき身の罪にてかくあさましきめを見侍れば」
[2] 〘自ラ四〙
① 病気がよくなる。病気や苦しみがなおる。
② 事態がもとにもどる。事態がおさまる。
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