恋路村
こいじむら
[現在地名]内浦町恋路
松波村の北にあり、集落は海岸線に多く集まり、内浦街道が通る。沖に松の茂る弁天島があり、「能登名跡志」に「名にめでゝ風景たぐひなし、沖に弁財天の小島あり」とみえる。戦国後期頃の能登内浦村々給人注文写(諸橋文書)に「恋津」とあり、遊佐氏の知行地であった。中世は若山庄木郎郷に属したとみられ、同庄直郷(現珠洲市)との境界にあたる。正保郷帳に恋路村とみえ、高八七石余、田四町一反余・畑一町七反。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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