恐慌論(読み)きょうこうろん(英語表記)theory of economic crisis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「恐慌論」の意味・わかりやすい解説

恐慌論
きょうこうろん
theory of economic crisis

主にマルクス経済学で展開される理論で,経済恐慌は資本主義経済固有の病弊で,供給過剰と過少消費から,恐慌が恐慌を呼ぶような状態で,資本主義社会が歴史的使命を終えると主張。経済恐慌は,景気変動の中で単なる景気後退にとどまらず,企業倒産失業の大量発生などが急激に起こる現象をいう。 1929年からの大恐慌は世界的な規模のものとなった。第2次世界大戦後,資本主義国では相次いで有効需要政策を採用し,大戦前の恐慌や,大きな景気変動は見られなくなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android