日本歴史地名大系 「恩徳寺」の解説 恩徳寺おんとくじ 山形県:西置賜郡飯豊町萩生村恩徳寺[現在地名]飯豊町萩生萩生(はぎゆう)城二の丸跡にある。廻向山と号し、真言宗豊山派。本尊は五智如来。かつては中(なか)村の山王原(さんのうはら)にあったが、天正一九年(一五九一)萩生城主国分行信の移封に伴って現在地に移転。寺伝によれば創建は天安年中(八五七―八五九)、開山は空海の高弟で山城神護(じんご)寺二世真済という。本尊は御黒箱と通称され、インドから唐に伝えられたものを空海が日本に持帰ったという秘仏で、日本では三ヵ所に伝えられ、そのため当寺は日本三所の一つとされる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報