(読み)カク

デジタル大辞泉 「恪」の意味・読み・例文・類語

かく【恪】[漢字項目]

[音]カク(漢) [訓]つつしむ
きまじめに身を持する。「恪勤かっきん・かくごん恪守
[名のり]たか・つとむ・つむ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「恪」の読み・字形・画数・意味


9画

(異体字)
13画

[字音] カク
[字訓] つつしむ・うやまう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は各(かく)。正字に作り、客(かく)声。〔説文十下に「なり」とし、「陳を以て三に備ふ」という〔左伝、襄二十五年〕の文を引く。いま「(こ)れを陳に封じて三恪に備ふ」に作るが、初文。客は客神。各は神霊降下降格を示す字。中に降格するものを客という。その客神を迎える心を(恪)という。

[訓義]
1. つつしむ、うやまう。
2. 字はまたに作る。

[熟語]
恪居恪恭恪共恪勤恪謹恪敬恪虔恪言恪固・恪守恪粛恪循・恪順恪遵恪慎恪尊恪敏恪奉
[下接語]
恪・共恪・勤恪謹恪・懃恪・倹恪・厳恪・儼恪・三恪・清恪・忠恪・陟恪・廉恪

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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