恵・慧(読み)え

精選版 日本国語大辞典 「恵・慧」の意味・読み・例文・類語

【恵・慧】

〘名〙 (「え」は「恵・慧」の呉音。prajñā の訳語) 仏語。物や道理などの真実のすがたを見きわめる心の働き。三学一つで、智と合して智慧ともいう。般若(はんにゃ)
性霊集‐七(835頃)僧寿勢入先師忌日料物願文「故能訪朋百城、勇鋭之心彌励、哭恵一市、渇法之意常新」
太平記(14C後)二「昔天竺(てんぢく)波羅奈国に、戒定(ぢゃう)(ヱ)の三学を兼備し給へる、一人の沙門をはしけり」 〔成唯識論‐九〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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