コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

三学 さんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

三学
さんがく

原始仏教以来,仏道修行者が修すべき3つの基本的な道。戒学定学慧学をいう。学は戒律を護持すること。学は精神を集中して心を散乱させないこと。学は煩悩を離れ真実を知る智慧を獲得するように努めること。戒,定,慧の三学は互いに補い合って修すべきものであるとする。すなわち,戒あれば慧あり,慧あれば戒ありなどという。この三学は大乗仏教になると基本的実践道である六波羅蜜 (布施,持戒忍辱,精進,禅定,智慧) に発展する。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

さん‐がく【三学】

仏道を修行する者が必ず修めなければならない戒・定(じょう)・慧(え)の3種の実践修行。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

百科事典マイペディアの解説

三学【さんがく】

仏教徒の修むべき基本的修行。戒・定(じょう)・慧(え)の三つをいう。戒は身を正しく保ち,定は心を静め,慧は迷いを破り真実を知る。三蔵の律・経・論にあてられ,互いに不即不離にあると説かれる。
→関連項目修行

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

さんがく【三学】

仏教を修行するに際して必ず学ぶべき最も基本の修行法。すなわち戒学(かいがく),定学(じようがく),慧学(えがく)をいう。戒は禁制の意味で,身心の悪い行を抑制すること,定は心の動きを静め,精神を統一すること,慧は理性により道理をありのままに悟ることである。これらの三つは互いに不即不離の関係にあり,仏道修行にとってどれが最も大切か,大切でないかという区別はなく,また,その一つは必ず他の二つを伴って完成されるものである。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

さんがく【三学】

〘仏〙 仏教修行者が修めるべき学習・修行の三種。戒学と定学と慧学。 → 戒定慧かいじようえ

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

世界大百科事典内の三学の言及

【般若】より

…〈智慧〉という意味だが,仏教では単なる智慧ではなく,〈悟りを得るための真実の智慧〉あるいは〈あらゆるものごとを見通す見識〉を意図している。原始仏教およびそれを引き継ぐパーリ上座部仏教は,戒・定(じよう)・慧の〈三学〉をたてた。自らの行動を慎み(戒),自己の心をコントロールすること(定)によって,正しい見識(慧)が生じ,安らぎ(解脱=涅槃(ねはん))にいたると説く。…

【仏教】より

…修行の基本は八正道で,そのあり方は中道と称されたが,具体的にはほかにも種々の徳目が挙げられ,それらを合わせて,三十七覚支(かくし),すなわち37種の菩提を得るための手段と呼ぶこともある。 またそれらをまとめると,戒・定・慧の三学におさまる。戒の基本は〈諸悪莫作,諸善奉行,自浄其意,是諸仏教〉(諸悪をなすな,諸善をなせ,自ら心をきよめよ,これは諸仏の教えである)と示されるとおりで,戒を守ることは入門の条件,修行の前提である。…

※「三学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

三学の関連キーワードAcademic Year教科カリキュラム中国民主建国会ストレーンジ三蔵(仏教)寛政の三助社会病理学文化心理学倉持 秀峰筑波大学松本竣介自由七科司書講習清浄道論解脱道論九三学社河西清義摂大乗論伊沢修二倉持秀峰

今日のキーワード

俳句甲子園

1998年から松山市で開かれる全国高等学校俳句選手権大会。高校生が5人1組で句の優劣をディベートで競い合う。チームでの勝敗とは別に、個人の最優秀句も選ぶ。今年は過去最多の41都道府県から121校、15...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

三学の関連情報