(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「悄」の意味・読み・例文・類語

しょう【悄】[漢字項目]

[音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]しおれる
しょんぼりする。しおれる。「悄悄悄然
難読悄気しょげ

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精選版 日本国語大辞典 「悄」の意味・読み・例文・類語

しょうセウ【悄】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 うれいに沈んでしおれたさま。しおしおとして力のないさま。意気消沈したさま。
    1. [初出の実例]「猛きますらをも、さすがに悄(シャウ)として心細う覚えつ」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉三)

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普及版 字通 「悄」の読み・字形・画数・意味


10画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] うれえる・しずか

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(肖)(しょう)。末端細小なる形のものをいう。〔説文〕十下に「憂ふるなり」とあり、〔詩、風、柏舟〕「憂心悄悄」、〔詩、陳風、月出〕「勞心悄たり」のように、心が弱りしおれるさまをいう。

[訓義]
1. うれえる、しおれる、うらむ。
2. しずか。

[古辞書の訓]
名義抄〕悄 ウレフ・ウラム・シヅカナリ・ヒクム・ヒソル・ツツム・シシム 〔字鏡集〕悄 ツツム・―トヒソム・ヒソム・シシル・タシカナルココロ・シヅカナリ・ウラム・ウレフ

[語系]
悄tsi(消)・siは声義が近い。心を消尽する状態を悄、そのために頭痛を催すことをという。

[熟語]
悄焉悄兮悄乎悄語・悄悄悄声悄静・悄寂悄戚悄切・悄然悄愴悄沈悄密悄黙悄悒
[下接語]
魂悄・凄悄

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