悄然(読み)ショウゼン

デジタル大辞泉 「悄然」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぜん〔セウ‐〕【×悄然】

[ト・タル][文][形動タリ]
元気がなく、うちしおれているさま。しょんぼり。「悄然たる後ろ姿」「悄然としてうつむく」
ひっそりと静かなさま。
「―として声なし」〈太平記・三七〉
[類語]しょんぼりぽつねんと意気消沈しおしおすごすごしょぼしょぼしょぼくれるしょぼたれるしょぼんとしゅん意気阻喪落胆がっかりがっくりげっそり失望絶望失意幻滅脱力虚脱・失墜感・気落ち気抜け拍子抜け力抜け腑抜け力落とし

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精選版 日本国語大辞典 「悄然」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ぜんセウ‥【悄然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙
  2. 雰囲気がものさびしいさま。ものしずかなさま。
    1. [初出の実例]「山中の消息悄然なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)道得)
    2. [その他の文献]〔長恨歌伝〕
  3. しおれて元気のないさま。しょんぼり憂いに沈んでいるさま。
    1. [初出の実例]「夕殿に蛍飛んで思ひ悄然たり 秋の燈挑げ尽していまだ眠ることあたはず〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. 「悄然として萎れる雨中の梨花には」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉一〇)
    3. [その他の文献]〔文中子‐魏相〕

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普及版 字通 「悄然」の読み・字形・画数・意味

【悄然】しよう(せう)ぜん

悄焉。唐・白居易長恨歌〕詩 夕殿螢(ほたる)飛んで、思ひ悄然たり 燈挑(かか)げ盡して、未だ眠りをさず

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