情報リテラシー教育(読み)じょうほうリテラシーきょういく(その他表記)information literacy education

大学事典 「情報リテラシー教育」の解説

情報リテラシー教育
じょうほうリテラシーきょういく
information literacy education

SNS普及の時代の学生に必要かつ有用である著作権の問題の理解,情報活用や論文作成能力の取得や向上に資するための教育。図書館では,利用者である学生を対象に,著作権の保護と盗作定義の説明を始めとして,卒業後の生涯を通じて,適切な判断のもとに的確な情報を取捨選択して,自身ならびに周囲の人々を豊かな生活へ導ける能力の育成を目標に,図書館の有効な使い方を含む情報リテラシー教育に力を注いでいる。教員と図書館専門職との協力で進められる場合も多く,情報リテラシー教育を正規のカリキュラムとして認めている例としては,京都大学での全学部慶應義塾大学では特定の学部における必修科目,明治大学では学部間共通選択科目などがある。また,図書館によっては独自に有料データベースの利用法などの講習会を開催している。小論文や卒業論文等の「論文の書き方」指導は,これまで教師や図書館の専門職が担当することが多かったが,昨今では,各研究科の大学院生がティーチング・アシスタント(TA)の役割の一端として,図書館内外において一定時間を担当する例もある。
著者: 阪田蓉子

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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