カリキュラムの理念を実現するため,あるいは学習の連続性を保証するために,全員の履修が望ましい科目を必修として教育課程に位置づける科目。大学設置基準20条で「教育課程は,各授業科目を必修科目,選択科目及び自由科目に分け,これを各年次に配当して編成するものとする」と規定されており,その詳細は各大学の学科の通則に記載される。教養教育では選択科目が多いが,学部専門科目では必修科目が多くなる。一般に理系学部では必修科目の数が多いが,学科により大きく異なる。たとえば,ある大学理学部生物学科の専門科目における選択科目は68単位のうち60単位であるが,物理学科では10単位である。さらに医歯薬系学部は免許取得に向けてカリキュラムが構成されるために,専門科目のほとんどが必修科目となる。
著者: 細川敏幸
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
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