(読み)グ

デジタル大辞泉の解説

ぐ【愚】

[名・形動]おろかなこと。ばかげたこと。また、そのさま。「を犯す」「な男」
「尾鰭(おひれ)を附けて―な評判をしておった」〈魯庵社会百面相
[代]一人称の人代名詞。自分のことをへりくだっていう語。
「―案ずるに何様(いかさま)小姑というものは」〈紅葉・二人女房〉

ぐ【愚】[漢字項目]

常用漢字] [音](呉)(漢) [訓]おろか
おろか。ばか。「愚痴愚鈍愚民愚問愚劣暗愚頑愚
ばかにする。「愚弄(ぐろう)愚民政策
おろかな者。「下愚賢愚衆愚凡愚
自分に関する物事に添えて謙遜(けんそん)を表す語。「愚見愚妻愚生愚息

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大辞林 第三版の解説

ぐ【愚】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
おろかなこと。くだらないこと。また、そのさま。 「己の-を恥じる」 「 -なること殆んど児戯に似たれど/三日月 浪六
( 代 )
一人称。自分を謙遜していう語。 「東武にひろめて-の手柄にしたく候/芭蕉書簡」

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精選版 日本国語大辞典の解説

おろか‐し・い【愚】

〘形口〙 おろかし 〘形シク〙 (形容動詞の語幹「おろか」に形容詞語尾の付いたもの) 賢くない。愚鈍である。
※吉野本住吉(1221頃か)「主計(かずへ)の介とて、七十余りなる翁の目打ちただれおろかしきが侍り」
おろかし‐げ
〘形動〙
おろかし‐さ
〘名〙

ぐ【愚】

[1] 〘名〙 (形動) 知能の働きがにぶいこと。また、そのさま。おろか。ばか。
※田氏家集(892頃)下・読老子「愚自作愚賢自賢、詳愚詐忌未玄玄
※太平記(14C後)四「此れ汝が愚の三也」 〔詩経‐大雅・抑〕
[2] 〘代名〙 (「おろかな私」の意から) 自称。自分を謙遜していう語。男性が用いる。
※史記抄(1477)一八「愚が義ならば、上からではなうて、下から始るぞ」
※木因宛芭蕉書簡‐天和二年(1682)二月上旬「東武へひろめて愚之手柄に仕度候」 〔諸葛亮‐前出師表〕

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