愛恚(読み)あいい

精選版 日本国語大辞典 「愛恚」の意味・読み・例文・類語

あい‐い【愛恚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。「貪愛(とんあい)」「瞋恚(しんい)」の二つの煩悩自分の好むものなどにとらわれることと、気に入らないことを怒り恨むこと。
    1. [初出の実例]「愛恚の妄海は眇眇たり、浪に漂ひて船筏を見ず」(出典:愚迷発心集(1213頃))
    2. [その他の文献]〔大集経‐三〕
  3. 愛情と怒り。
    1. [初出の実例]「愛恚未形聖先知、搐耳掉差」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)二・所養払菻狗一且失之踰年還感紀其事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android