日本歴史地名大系 「愛本新用水」の解説 愛本新用水あいもとしんようすい 富山県:下新川郡宇奈月町愛本新村愛本新用水黒部川右岸の河岸段丘上の明日(あけび)村、舟見(ふなみ)村・桑畠新(くわはたしん)村(現入善町)などの人々は早くから用水路の開削を願っていた。その願いを実現するため、十村伊東彦四郎は上流の音沢(おとざわ)村で取水する案を立て、藩の改作所に出願した。藩は予備工事の末、銀三五九貫四四匁の支出を認めた。工事は寛政一〇年(一七九八)から行われ、享和二年(一八〇二)に用水路が完成した。用水路の総延長は約四千二〇〇間、途中隧道が四ヵ所、掛樋が八ヵ所造られている(下新川郡史稿)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by